自転車に乗るならムダ毛の処理も忘れずに
ロードスポーツが好きな人なら、ツール・ド・フランスのような大きな大会もよくチェックしていることと思います。
そこでぜひ注目をしてもらいたいのが、海外の選手のスネ毛です。
欧米系の男性は日本人とくらべて毛深い人が多いものですが、そうしたロードスポーツの大会に出場している選手のほとんどはキレイにつるんとした足で走っています。
ロードバイクに乗る時に着用するサイクルウェアや体に密着するサイクルジャージは半ズボンタイプが一般的です。
男性の毛深いスネ毛というのはそうした半ズボンを着用した時になんとなく見苦しいものですが、プロの選手がスネ毛処理をしているのは何も見た目ばかりを気にしているためではありません。
プロ選手にとっては一分一秒でも速く走行することが必須課題なわけですが、そのためにはわずかでも空気抵抗を減らす必要があります。
サイクルジャージが体にピッタリとしたデザインになっているのも空気抵抗を減らすことが目的ですので、スネ毛の処理も同様に速く走行するための工夫なのです。
「たかがスネ毛くらいでタイムが変わるわけがない」と思う人もいるかもしれませんが、実は実験によりスネ毛のあるなしによりかなり空気の抵抗が変わるということがわかっています。
スネ毛の処理によって変化するタイムは40kmで50~80秒くらいとされているので、プロ選手にとってはスネ毛処理は大きなアドバンテージとなります。
清潔を維持することによるメリット
タイム軽減だけでなく、スネ毛を処理することにより足を清潔に保つことができるというのもメリットです。
自転車に限ったことではありませんが、スポーツをしているとどうしてもケガはつきものになってしまいます。
特に自転車において最も多く起こるケガは転倒による擦過傷ですので、足の部分をより清潔に保っておくことは大切です。
スネ毛がたくさん生えていると、そうした広範囲のケガが起こったときにどうしても雑菌が繁殖しやすく、ケガの治りが遅くなってしまいます。
何よりも粘着型の絆創膏やテーピングができない、ということは大きなデメリットとなるのです。
大量の汗をかいたときにもスネ毛がないことで素早く汗が乾燥するので体温調節がしやすく、タオルなどで簡単に拭き取ることができます。
このように全般的にスネ毛処理をすることがロード乗りには勧められるわけですが、かといって強制というわけではありませんので、スネ毛を剃る剃らないは本人の自由です。
自転車に乗っていないときもツルツルの足になるわけですから、それを恥ずかしがってあえて剃らないで乗り続けている、というライダーも一定数見られます。