世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」の舞台
世界的に自転車競技がそれほど有名でもない日本においても非常によく知られているのが「ツール・ド・フランス(Tour de France)」です。
ツール・ド・フランスは世界三大自転車レースの一つとされていると同時に、世界最大規模の自転車競技大会としても広く知られています。
第一回大会は1903年に行われており、競技選手でもありかつジャーナリストであったアンリ・テグランジュという人が創設をしています。
その後世界大戦中に2回開催のない年があったものの、それ以外はずっと毎年決まった時期に開催している非常に歴史のあるレースです。
開催時期は毎年7月で、この頃にはフランス国内が夏を迎えることから真夏の恒例行事として国内は非常に盛り上がります。
「ツール・ド・フランス」という名称はフランス国内でのレースという意味ですが、実際にはコースはフランスだけではなくベルギーやイタリア、ドイツ、スペインまでもが含まれています。
コースの全長は約3600kmで、これを20のステージに分けて約3週間をかけて巡っていくことになります。
なお出場の選手は1チームにつき9選手までとなっていて、長い行程の中でどのように選手を配置していくかということが一つの見どころになります。
多くの国をまたいでコース設定がされるということもあり、途中にはアルプスのピレネー山脈を超える激しい山岳地域があったと思えば、平坦な公道を走行するところもありコースそれぞれの個性が強いことからどう戦略を立てていくかということが大きく問われます。
コース内容はその年によって異なるのですが、毎年必ずゴール地点がパリのシャンゼリゼ通りになっているということも一つの特徴となっています。
過去には非常にドラマチックな展開をしたレースもあり、毎年どのようなドラマが生まれるかということが世界中から注目をされています。
世界30億人が注目する「ツール・ド・フランス」の特徴
フランス国民にとっての一大行事である「ツール・ド・フランス」ですが、フランスのみならず世界中から注目をされており、その観戦者数は30億人を超えると言われています。
日本においてもケーブルテレビで3週間の特集放送をするなど注目をされており、連日起こる選手たちのドラマに多くの人が注目をします。
世界最大のレースと言われていることから、出場する選手も世界的に有名なトップ選手ぞろいとなっており毎年の最強選手とチームを決めるというところにも見どころがあります。
参加をするチームはそれまでの大会から選抜をされた全22チームで、1チーム9人構成であることから全員で198名が走行することになります。
選手は途中ステージでリタイヤしてしまうとその後出走できなくなるので、そのあたりのタフさも見どころといえるでしょう。