自転車では大量のカロリーを消費します
ダイエット目的で自転車を始める人も多いことと思いますが、実際に自転車を使用した運動はかなりの量のカロリーを消費します。
乗る人の体格や代謝によって異なりますが、1時間近く走行をするだけでかなりの量のカロリーが消費されますので、長距離ツーリングを終えたときにはかなりお腹が減るものです。
ダイエットしたいと思っている人にとってはそうした大量のカロリー消費は喜ばしいことですが、逆にスポーツ競技として自転車に乗る人にとっては死活問題になります。
ロードレースの大会の場合、数日以上もかけて長い距離を移動するようになっていますので、そのまま何もせずに走行をすると途中で何度も深刻なエネルギー不足となってしまうでしょう。
消費カロリーが過剰になってしまいスタミナが完全に切れてしまうと、「ハンガーノック」という体の機能が急激に落ちる状態に陥ります。
「ハンガーノック」になると急激に力が入らなくなり、判断力や視認能力が大幅に落ちてしまいます。
場合によっては全く体が動かせなくなってしまうこともあり、自分の身のみならず周囲を巻き込んだ大事故の危険があるのです。
そのため長距離ツーリングをするときは、いざという時のために補給食を持って行くことが常識になっています。
仮にダイエット目的であっても、エネルギー不足になってそれ以上進めなくなってしまっては元も子もありませんので、きちんと補給食は備えるようにしておきましょう。
持ち運びが便利な自転車用補給食
自転車向けの補給食は、サイクルショップなどの専門店に行けばたくさんの種類が販売されています。
特徴は少量でも高いカロリーがあり、エネルギーに変換されやすい食材を用いていることです。
大きく種類を分けると「固形タイプ」と「液体タイプ」があります。
「固形タイプ」はカロリーメイトやプロテインバーのような小さな固まりをしているもので、消化に時間がかかる反面、腹持ちがよいのがメリットです。
もう一方の「液体タイプ」はペースト状になっていることが多く、消化が早いので素早くエネルギーになってくれるというメリットがあります。
食べるタイミングとしてはギリギリになるまで空腹を我慢するのではなく、ちょっとお腹が減ったなと思ったらすぐに食べるようにしましょう。
自転車に乗っているときに激しい空腹感を感じるとかなり内臓も疲弊しているので、そのタイミングで食べても適切にエネルギー補給ができないということがあります。
サイクルウェアの多くは背面の腰のあたりにポケットがついていますので、固形もしくは液体の小さな補給食のパックをいくつか入れておくと素早く食べることができます。