燃費のいい走り方とは

燃費のいいドライビングを覚えよう

燃費を向上させるドライビングテクニックの1つは、「アクセルを慌てて踏まないこと」です。
アクセルを強く踏み込む急発進をやめるだけで、1回あたり10ccから15cc程度のガソリンを節約できると自動車メーカーも認めています。
特にAT車に乗っているドライバーは、ブレーキペダルから足を離したらすぐにアクセルを目いっぱい踏み込むのではなく、クリープ現象の効きに合わせてゆっくりとアクセルを踏み込んでいくと良いでしょう。

「エンジンブレーキを活用する」というのも、燃費向上に役立つポイントです。
アクセルから足を離すと、自動的にエンジンブレーキが働いて徐々にスピードが下がっていきます。
ですから、減速したいときにはすぐにブレーキペダルを踏むのではなく、エンジンブレーキを効かせた後の程よいタイミングで踏み込むのが良いでしょう。
ただし、MT車の場合には回転数が下がりすぎるとエンストしてしまう可能性があるので、クラッチを切ってギアを切り替えるタイミングを間違えないように注意が必要です。

3つ目のポイントは、「上り坂に入る前の加速」です。
坂を上り始めてから加速するのはエンジンにかなりの負担がかかるため、燃料の消費も大きくなります。
ですから、上り坂が見えてきたら坂へ差し掛かる少し前の段階から十分に加速しておきましょう。
そうすることで、慣性力を活用してスムーズに坂を上ることができるはずです。
この他に、不必要な急発進や急加速、急ブレーキを減らすため、すぐ近くの交差点ではなくもう1つ先まで見ておき、信号の変化を予測しながら運転するというのも良い方法です。

少しのメンテナンスで燃費はさらに向上する

ドライビングテクニックと合わせて簡単なメンテナンスをすることで、燃費はさらに良くなります。
例えば、タイヤの空気圧チェックです。
空気圧が低すぎるとその分タイヤの接地する面積が広くなり抵抗が大きくなってしまいます。
つまり、タイヤにブレーキがかかった状態になってしまうため、燃料の消費が増えてしまうわけです。
ですから、ガソリンスタンドを利用する際には空気圧が正常な値になっているか確認する習慣を持ちましょう。

エアフィルターのチェックも大切です。
エアフィルターはエンジンが空気を取り込む際にゴミや塵が入らないようろ過する機能を持っています。
エアフィルターが汚れて詰まってしまうと、エンジンに十分な空気が供給されなくなるため、燃焼効率が悪くなります。
その結果、燃費が低下してしまうのです。
ですから、定期的にエンジンルームを開けてエアフィルターのチェックを行い、汚れが目立つようになってきたならすぐに新しいものへ交換しましょう。