スズキ 新型カタナの魅力を語る
スズキのバイクの歴史の中でも、忘れられない名車とされているのが1981年から2000年に発売された「GSX1100S KATANA」です。
この名車をモチーフとして、世界各国で2018年秋から発売が開始されたのが新型カタナとなっています。
新型カタナの魅力といえば、優れた部分をGSX-S1000/Fなどから継承しつつも、ライディングポジションなどを新しく開発していることです。
ネオクラシックモデルではなく現代的なスポーツバイクと共通の主要部品が採用されたため、既存のジャンルには当てはまらないストリートスポーツモデルとなりました。
他にも、新型カタナは従来のカタナとは異なる特徴を持っています。
従来のカタナは低くて長いことが特徴ですが、新しいカタナは高くて短いのが特徴です。
従来のカタナシリーズの特徴を受け継いでいる印象はやはり弱く、特に乗り味については従来のカタナとの共通点は少ないモデルとなっています。
スズキ 新型カタナのスペックやデザインの特徴とは?
スズキ新型カタナには、アルミツインスパーフレームに加え、水冷並列4気筒エンジンが採用されています。
スズキ独自の技術であるSDTVを採用した吸気系ショートタイプの4into1式マフラーなど、様々なパーツが開発ベースとなっているGSX-S1000/Fから共有されています。
トレールやホイールベース、最高出力、最大トルクなどもほとんど同じなので、GSX-S1000/Fからの大掛かりな仕様変更がないことがわかります。
それに対し新たに作成されたパーツは、適度な絞り角が特徴のアルミ製テーパーハンドル、着座位置が15mm高くなるごとに約80mm前進するシートなどが特徴的です。
また、スイングアームマウント式のナンバープレートホルダーも新しいデザインの特徴と言えるでしょう。
カラーバリエーションは、初代のカタナを彷彿とさせるシルバーだけではなく、新たにスタイリッシュなブラックが導入されました。
スズキの新型カタナが人気の理由はズバリこれだ!
新型カタナの人気の秘密は、過去の名車をモチーフとしながらも斬新に新しい要素を取り入れ、独特な立ち位置を確立したことでしょう。
上半身の前傾が緩やかになっているため、ゆっくりとツーリングを楽しむのにぴったりのモデルとなっています。
ゼンリンの着地感が分かりやすいため、スーパーモタードのような走りも満喫できる乗り味の変化の味わいが独特です。
反応とタッチの良さ、スポーツライディングへの適応性の高さが魅力となっています。
従来のカタナと乗り味に共通点はありませんが、伝説のモデル・旧型カタナにふさわしい要素がたくさんある新型モデルだと言っても過言ではありません。