バイクのオーバーホールって必要?

オーバーホールって何?

オーバーホールとは、パーツを分解して一つ一つの状態を確認するとともに、必要ならパーツを交換した上で元の状態に組み立てて戻すというメンテナンス作業です。
バイクのオーバーホールでは、エンジンが対象となることが多いです。
バイクのエンジンを分解したうえで、内部のパーツの劣化や異常がないかを検査するという作業を行うわけです。

全てのバイクに必要という作業ではありませんが、バイクは経年劣化しますし、走行状況や保管状況によってもパーツの劣化スピードは異なります。
目視で確認できるパーツなら、必要に応じて交換できるでしょう。
分解してみなければ状況が分からないエンジン内部にも、たくさんのパーツが使われていて、劣化します。
エンジン内のパーツが劣化してしまうとバイクが持つ本来の性能を発揮できなくなりますし、古くなったオイルが溜まってしまうと故障の原因にもなりかねません。

オーバーホールをすることによって、エンジン内部のパーツを一つ一つ確認し、必要に応じて交換ができます。
さらに、古いエンジンのたまりなども解消できるというメリットが期待できます。
あまり走行しないバイクや年式が古いバイク、何年も乗っていないバイクなどは、一度オーバーホールをすることによって安全確認と性能を取り戻すことができるでしょう。

オーバーホールは本当に必要?

バイクは自動車と比較して、走行距離によってパーツの状態を予測することが難しい傾向があります。
走行状況やメンテナンスの頻度、そして保管状況などによって各パーツの状態や劣化状況が大きく異なるからです。

エンジンの調子が悪い時にはオーバーホールは必要ですが、それ以外にも、オイル漏れが良く起こる場合、エンジンのかかりが良くない場合、またバイクのパワーがイマイチという場合にも、オーバーホールすることによって本来の調子を取り戻せる可能性が期待できます。
なお、このように、バイクの場合にはオーバーホールというとエンジンを分解する作業を指すことが多いのですが、必ずしもエンジンだけがオーバーホールの対象となるわけではありません。

オーバーホールの相場

オーバーホールは、バイクの修理やメンテの中では高額です。
単気筒のエンジンを持つバイクでもオーバーホールをすると5万円以上はかかりますし、大型バイクに多い4気筒エンジンともなればオーバーホールすることでかかる費用は10万円以上です。

オーバーホールは、素人がDIYでできるメンテナンスではありません。
エンジン内部はとても精密な構造をしていて、オーバーホールをするためには高い専門知識を持つテクニシャンのスキルが必要不可欠です。
かかる費用が高額になってしまうのは、そうした理由もあるからです。