競技をやっている人には欠かせない?パワーメーター

パワーメーターとは?

パワーメーターとは、自転車のペダルを踏む際など、踏み込みの力がどれだけあるかをチェックするための機械です。
パワーメーター自体はクランクタイプとペダルタイプがありますが、どちらも座った状態もしくは立った状態から足の力だけで踏み込んで測定を行います。

ペダルなどを踏み込むことによって、サイクルコンピューターと呼ばれる機械でその数値を確認できるようになります。
パワーの度合いはW、つまりワットで表示します。
たとえばペダルを踏みこむと画面に「150W」などと表示されることになり、この数値の大小でパワーを比較するのです。

パワーメーターを使うことによって、自分の力を上手に使う方法を学ぶことができます。
つまり、かけなくても良い局面で無駄な力を使っていないかを確認して、効率よく走行を続けたり疲労を抑えたりする方法を学べます。
こうしたペース管理をしていくために、客観的に数値として自分の踏み込み力を知ることはとても重要なのです。

また、トレーニングを続けていくためにもパワーメーターを活用することができます。
踏み込み力がトレーニングによって変わっていく様子を確認するわけです。

パワーメーターで分かることとは?

パワーメーターを使って測定をすることによって、自分が持っている現時点でのパワーを知ることができます。
トレーニングをしていくことでその数値が上がっていきますので、トレーニングの効果がどれほど出ているのかを知るのに役立てられるでしょう。
通常はトレーニングを始めたばかりの頃が最もデータの向上が表れやすく、その後、ある程度の段階に行くと上昇率は緩やかになっていきます。
こうした状況をパワーメーターによるデータ解析で見ることで、自分がどのくらいのレベルにまで成長しているかを把握できるでしょう。

また、定期的にパワーメーターを使うことで、自分の体調やパフォーマンスをチェックできます。
体調が万全であればこのくらいの数値が出るはずなのに、最近は数値が落ちているということが分かれば、何らかの体調不良が出ているサインと判断できるかもしれません。
もしかするとトレーニングがオーバーワークになって逆にパフォーマンスを下げている可能性がありますし、新たに取り入れた方法や食事制限が自分に合っていないかもしれません。

さらに、パワーメーターは自分の体力もしくはスタミナを測るのにも適しています。
瞬時の踏み込み力だけでなく、ある程度の時間キープできる力を確認することも可能だからです。
自転車レースでは一瞬の力だけでなく、それをどれだけ維持できるかが勝利を分けるものとなります。
パワーメーターを使って、客観的な体力測定を行いトレーニングの内容を調整していくことができるでしょう。