ツールドフランスを2度完走した新城幸也

新城幸也選手がロードバイクを始めたきっかけ

世界的に活躍するプロのロードレイサーの多くは、幼少期からロードバイクで天才的な才能を開花させています。
新城幸也選手の場合も例外ではなく、父親が地元の自転車競技連盟でロードバイクレースに参戦し、新城幸也選手は父親の背中を見て育ちました。
新城幸也選手自身も、小学校の時に初めてロードバイクを買ってもらい、地元で開催される子供向けのロードレースに参加していました。

しかし新城幸也選手は、幼少期の全てを自転車レースだけに注ぎ込んだわけではありませんでした。
中学生の頃にはハンドボールというスポーツに夢中になり、高校ではハンドボールでインターハイに出場するほどのスキルを身につけたのです。
当時は、将来はプロのロードレーサーになるよりも、学校の先生になろうと考えていたこともありました。

そんな新城幸也選手がロードレース一本に絞るきっかけとなったのが、石垣島で開催された自転車レースでした。
選手たちの練習に参加させてもらった時、新城幸也選手は自分のレベルが世界からは遠い所にあることを実感したのです。
もっと強くなりたいという気持ちが強くなったことで、新城幸也選手は自転車の世界で生きる決心をしました。

ツールドフランスでも活躍、区間敢闘賞も獲得

新城幸也選手は、両親に相談した上で、ロードレースの本場であるフランスへ自転車留学をしました。
留学中にはロードレースに参加してもなかなか勝てず、イライラしながら試行錯誤する日々が続きました。
留学はわずか3ヶ月のみでしたが、新城幸也選手は日本へ帰国した後すぐにフランスへ戻り、失敗をばねにして持ち前の素質を最大限に生かしてロードレーサーとして大きく成長しました。

その後、レーサーとしてめきめきと実力をつけた新城幸也選手は、2005年あたりからレースに参加して優勝する実績を築き始めました。
2008年には、フランスを拠点とするプロレーシングチームとプロ契約をしました。
フランスで開催される世界最大級のツールドフランスにおいては、全グランツールを完走しただけでなく、ステージ敢闘賞を獲得するなどの実績も残しています。

過去にはオリンピックにも2回出場

新城幸也選手は、これまでに2回ロンドンオリンピック地リオデジャネイロオリンピックに出場した実績があります。
2021年に開催された東京オリンピックにおいても、日本を代表するロードレーサーとして出場しました。

新城幸也選手のロードレーサー人生はまだ続いており、数年後に開催されるパリ五輪も視野に入れて、日々練習に励んでいます。
マネジメントを努めるスタッフと二人三脚によって、今後も日本を代表する素晴らしいロードレーサーとして活躍してくれることが期待されています。