全日本選手権ロードレースの特徴と見どころ
日本国内で行われている自転車レースの最高峰と言えるのが「全日本自転車競技選手権大会ロードレース」です。
こちらは日本国内の選手を対象とした選手権であり、毎年一回日本で最高のロードレーサーを決めるために開催されます。
主催をしているのは公益財団法人日本自転車競技連盟で、開催日は例年6月20日前後の3日間をかけて行われるスケジュールです。
ちなみに出場資格があるのは日本国籍を所持している人のみで、先に最寄りの自転車競技連盟に競技選手として登録をしておく必要があります。
登録後日本国内で行われている公式大会で成績を残すことで出場する権利を得ることができ、連盟が定めている基準以上の順位で完走をすることが求められます。
日本国籍があれば普段は海外の自転車チームに所属をしていてもよく、海外のレースで成績を残すことによりエントリーをすることが可能となります。
反対に国内レースである程度成績を残す選手が全日本自転車競技選手権大会ロードレースで好成績を挙げることができれば、そこから海外の有名チームからオファーを受けることも可能になります。
第一回大会が開催されたのは1998年のことで、2013年までは「全日本アマチュア自転車競技選手権大会」という2つの大会が国内大会の最高峰として扱われていたのですが現在は統一され全日本自転車競技選手権大会として行われています。
2018年大会は6月22日~24日までの3日間で開催されており、島根県益田市にある北仙道周回コース(14.2km/周)を舞台に熱いレースが展開しました。
2018年大会で活躍した有名選手
日本最高峰の自転車レースということもあり、出場する選手の数もレベルも相当なものです。
大会期間中に行われるのはロードレース、BMXレース、マウンテンバイクなど複数の競技があり、さらにそれぞれのレースでは選手のレベルに応じたクラスが設定されています。
毎年どこが開催地になるかによりコースの攻略方法が全く異なってくるというのがロードレースの一つの魅力となっているわけですが、2018年大会の島根県益田市は前半が上り、後半が下りという非常にテクニックが求められる行程でした。
男子エリートカテゴリーで優勝をしたのは山本元喜(キナンサイクリングチーム)が集団から抜け出し完全な独走状態になって優勝をしました。
前評判の高かったのが窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)でしたが、後続集団から抜け出すことができずに終わっています。
熱かったのがU23の女子ロードで、鹿屋体大の中井彩子が優勝をしたものの、途中には早稲田大学の下山美寿々や八戸学院大の菅原朱音など多くのライバルとの激しいチーム戦が繰り広げられていました。
有名選手一人だけでなく、チームとしてどう戦略を立てていくかが全く異なる結果につながるのでそのあたりもレースの見どころです。