ロードバイクで手が痛くなった時の対処方法

長距離ライドでは手のしびれがつらいもの

自転車の醍醐味は、徒歩では行けないような遠距離も、自力で簡単に移動できるということです。
スポーツライドや趣味としてのツーリングでは、数時間をかけて山越えをするといった人も多いでしょう。

最近は一般向けにもかなり性能の高いスポーツバイクが多く販売されていますので、いわゆる「ママチャリ」とは比べ物にならないほど快適な長距離走行ができます。

しかし足への負担が軽減される一方で、長時間走行をしていてかなり大きな悩みとなるのが手のしびれです。

タイヤが細くフレームの軽いロードバイクの場合、地面からの振動はもろにハンドルを握る手に伝わってきますので、慣れないうちは足の疲れよりもむしろ手の痛みのせいで休憩をとらないといけない、ということも起こってきます。

ロードバイクを取り扱うショップに行くと、同時に購入を勧められるアイテムの一つがグローブです。

ライディンググローブは手のひら部分に厚めのクッションが入っているのが特徴で、指先部分のないタイプと手全体をカバーしてくれるタイプとがあります。

冬場や風の強い地域を走行する時には防寒対策としてグローブをする人は多いでしょうが、暑い時期にはついつい素手のまま走行をしてしまいがちです。

しかしライディンググローブは手への振動を和らげてくれるとともに、転倒時のケガからライダーを守る非常に重要な役目がありますので、オールシーズンで着用することが望ましいと言えます。

その際に一般向けの手袋ではなく、きちんと自転車用のものを使用することで、手への衝撃をかなり緩和することができます。

手に負担をかけないようにする乗り方を意識する

もし走行中に痛みやしびれを手に感じるようになったら、速やかに安全に停車できる場所に移動して、しびれが収まるのを待ちましょう。

しびれが起きたまま走行を続けていると、どうしても操作をする反応が遅くなってしまいますので、急な危険の回避行動が遅れてしまいます。

しびれがひどくなるとほとんど手の感覚がなくなり、しっかり握るという動作ができなくなりますので、あまり我慢せず早めに休憩を取ることが大切です。

手の痛みがあまりにも頻繁に起こるという場合、その原因は乗車中に極端に前傾姿勢を取っていることが考えられます。

プロのベテランライダーの場合、乗車をしたときにしっかり体幹を使って体を支えます。
一方で初心者の場合、体幹の筋肉がしっかり作られていないため、どうしても体を支えるときに前傾になり、腕に力が入るようになってしまうのです。

痛みを軽減するためにはまず体幹のフィットネスを鍛えるとともに、極端な前傾姿勢にならないように意識しながらライディングしていくようにしましょう。